ラボ

LABO        
2021.12.20

ジュートバッグにシルクスクリーン印刷!


ある日のお客様。
無印の袋からひょっこりと見えたジュート素材に「き、強敵現る…!!」とドキドキしてしまったスタッフ。
刷るのが難しそうに見えましたが、ある工夫で綺麗にプリントすることができました!
まずは、ジュートバッグへの印刷はなぜ難しいのか?そのワケをちょこっとご説明。


〈ジュートマイバッグの難しいところ〉

・目が粗い
→インクが綺麗に乗らず掠れ気味になる、版にインクが残り目詰まりを引き起こしやすい

・かたくてしなやかさがない
→少しの折目でもプリントに影響が出る、フレームが浮きやすい

・取手が縫い付けられている部分の段差
→フレームを置ける場所が限られる


〈今回の解決方法〉

・版を上げずに二度刷り
→目が粗くインクが乗りづらいのでたくさんインクを落とします。ズレないように固定してスキージを二回。

・ウレタンスキージを使う
→下の2枚の写真の通り、初心者の方でも使いやすい樹脂スキージではなく、刷るのにちょっと力が必要なウレタンスキージを使用。インクを掻き取る部分がかためのゴムのものになります。エッジがシャープ(面で刷るのではなく線で刷れるイメージ)で、樹脂スキージより生地や版に密着するので刷りやすさUP。

ジュート素材に限らず、部屋の暖房や冷房を切ることも大切!
乾燥していると版の目詰まりが急速に進行してしまいます。なので雨の日が一番作業しやすかったり…


素材によって使うツールや刷り方が変わる…シルクも奥が深そう。