シルクスクリーン製版サービス「ロゴスル」の選び方 メッシュやクリーナーの有無って何?

データを入稿するだけで版が送られてくるシルクスクリーン製版サービス「ロゴスル」。
とっても便利なサービスですが、よく見ると「メッシュ」や「クリーナーの有無」を選ぶ項目が…
メッシュって何?クリーナーって何?という方へ、選び方のポイントをご紹介します。

70メッシュと120メッシュの違い

シルクスクリーンの版は網目状に織られたシートになっています。
メッシュ(M)の数字が大きくなればなるほど、この網目が細かくなっていきます。

70メッシュは網目が大きいためインクが落ちる量が多くなります。そのため、大きなベタデザインにおすすめ!

黒などの濃色生地にベタデザインを白インクでパキッと発色させたい!という場合にもこちらをお選びください。

120メッシュは網目が細かいため、繊細なデザインもシャープに仕上がります。

エッジのがたつきが目立ちやすい紙や金属、ガラスなどかたいものへの印刷や、白Tシャツに文字ロゴをプリントしたい場合などはこちらがおすすめ。

クリーナーあり・なしの違い

シルクスクリーン製版サービス「ロゴスル」のスクリーンは、デジタル製版(感熱製版)でつくられています。デジタル製版用のスクリーンはメッシュとコーティングの二層構造になっており、デザインデータの黒の部分のみ、熱で孔(あな)を開けて製版をします。そのため、製版後にメッシュの網目に孔を開けたときに出るカスが少し残ることが。
クリーナーあり(+110 円)を選ぶと、このカスを取り除いた状態でお送りします。

クリーナーなし

メッシュの網目部分に細かいカスが少し残った状態。

クリーナーあり

網目に絡みついたカスを取り除いた状態でお届け。インクが通りやすく目詰まりも起こりづらくなるため、特別な事情がない限りこちらをおすすめします。

実際に印刷してみた!

紙や布に実際に印刷をしてみましょう!
今回は水性リッチインクを使用して実験しています。
そんなことより何がおすすめなのか早く教えて!という方へ、選び方早見表をご用意しました。
興味がある方は下の実験画像もぜひご覧ください。

①水性リッチインクぶらうん  ×  紙

<70メッシュ>

左:クリーナーなし 右:クリーナーあり

<120メッシュ>

左:クリーナーなし 右:クリーナーあり

クリーナーありの方がベタ・線ともにしっかりと色がのりました。
ただ、70Mは少しべたつくくらいインクがのってしまうため、120Mクリーナーありがおすすめです。

②水性リッチインクぶらうん  ×   綿Tシャツ 白

<70メッシュ>

左:クリーナーなし 右:クリーナーあり

<120メッシュ>

左:クリーナーなし 右:クリーナーあり

クリーナーなしは70メッシュ、120メッシュともに少しカスレが目立ちます。
クリーナーありはどちらのメッシュも問題なさそうですが、文字や細かい絵柄もシャープに出ているのは120メッシュですね。

また、連続で印刷するとクリーナーなしの方が早く目詰まりしてしまいました。作業性を考えるとクリーナーありの120メッシュがおすすめです。

③水性リッチインクしろ  ×  綿Tシャツ 黒

<70メッシュ>

左:クリーナーなし 右:クリーナーあり

<120メッシュ>

左:クリーナーなし 右:クリーナーあり

クリーナーなしは70メッシュ、120メッシュともにカスレが目立ちます。
クリーナーありでも120メッシュだとやや発色が悪い印象ですが、文字など細かい部分は70メッシュより120メッシュの方がシャープに印刷できました。ベタは70メッシュの勝ち!

黒など濃色生地への印刷はしっかりとインクを落として発色させることが重要のため、クリーナーありがおすすめです。70メッシュと120メッシュはデザインによって変えましょう!

④厚手で目の粗い帆布生地

<70メッシュ>

左:クリーナーなし 右:クリーナーあり

<120メッシュ>

左:クリーナーなし 右:クリーナーあり

クリーナーなしは70メッシュ、120メッシュともに文字や細かい絵柄はかすれてほとんど見えないという結果に。
クリーナーありはどちらのメッシュも問題なくきれいに印刷することができました。

目の粗い生地はインクがのるところとのらないところが出てくるため、どちらも細かすぎる文字や線はうまく印刷できませんでした。 目の粗い帆布の生地は、しっかりとインクを落として発色させることが重要になるため、70メッシュ、120メッシュともにクリーナーありがおすすめです。ベタ面が大きい絵柄の場合は70メッシュがおすすめです!

⑤金インク(ラメなど粒子の粗いインク)× 綿Tシャツ 白

<70メッシュ>

左:クリーナーなし 右:クリーナーあり

<120メッシュ>

左:クリーナーなし 右:クリーナーあり

クリーナーなしは70メッシュ、120メッシュともにカスレが目立ちます。
クリーナーありは70メッシュの方がキラキラとラメがきれいにのりました。

粒子の大きいラメが入った金、銀インクなどを使う場合は、70メッシュのクリーナーありがおすすめです!

まとめ

メッシュの違い、クリーナーの有無の違いについてご紹介しました。
刷る素材や使用するインク、デザインによって選び方を変えてみるのがおすすめです。

こんな素材、デザインの場合はどれを選べば良い?など、ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください!

お問い合わせはこちら
シルクスクリーン製版サービス「ロゴスル」はこちら

おすすめ記事

labo